expwakui's act

Webライターの日常ブログ

作品と解説とプレゼンの違い

作品と解説とプレゼンの違いについて考えてみます。
何が違うかというと、まずは目的が違います。

目的の違い

  1. 作品:メッセージを伝える・感性に訴える
  2. 解説:噛み砕いて説明する
  3. プレゼン:問題意識の共有・解決策の提案

作品には強い個性や主張・感動が求められるし、解説には分かりやすさが求められます。プレゼンには説得力が求められると思います。

目的が異なると言葉使いも違ってきます。

言葉・表現の違い

  1. 作品:「である」調 / 感情表現・情景描写などさまざまな表現
  2. 解説:「ですます」調 / 親切・丁寧な説明
  3. プレゼン:「ですます」調 / 簡潔・強い表現・論理性

作品については、基本的にはどんな表現もあり得るのでしょう。
作品が主導的にスタイルを決めて、読み手(聞き手)が好きなスタイルを選ぶ。同じ作家には同じスタイルが求められ、作家の指向を読み手が支持するという形になります。

解説は、最も無難な表現、型にはまった表現でよく、内容が理解されやすいかたちで表現されれば目的を達します。興味を持つ読み手(聞き手)に寄り添うかたちです。

プレゼンは、解説に近いですが、聞き手(読み手)に一定のエモーションを与えるものではないかと考えます。プレゼンが目指す方向に、聞き手自身が考えて歩み寄ってくれることを期待します。
多少、感情が入る面では作品に近い部分もありますが、おそらく異質のものでしょう。

文章の難易度

文章表現としては、おそらく解説が最も簡単。
プレゼンは一定の表現方法をマスターすれば難しくなくなる。
やはりもっとも難しいのは作品ではないでしょうか。

作家にとっては、自身の文体を確立して読み手にマッチすれば、作品としての文章を書くのは難しくないのでしょうね。

以上、作品と解説とプレゼンについて、目的・表現方法・難易度について考察しました。

(2022年12月7日 note に投稿した記事の再掲)