Gemini(生成AI)に質問すると、本当に素敵で鮮やかな回答をしてくれます。
だからそのまま信じてしまいそうなのですが、よく調べていくと間違っていることがよくあります。
回答の真偽について、自分が利用していて「感じたこと」は次のようなものです。
- ネット上の情報が少ない分野は架空の情報を作っている可能性が高い
- さまざまな情報から推測できるようなことを断言している場合がある
- あらゆる言語で書かれた情報がソースになっている(日本語だけでない)
- 関連する他の情報と間違えていることがある(主語が違うとか)
つまり、まったくの事実無根(ウソ)ではなく、なんらかの根拠を元にそう述べているなと感じることがあります。
調べる側の動機として「普通に検索してよく分からなかったから」AIを使うということがあるため、もともと情報が乏しいテーマについて質問しているケースも多いと思います。
そういうときは架空の話に注意すべきでしょう。
また、海外(言語)では知られていて日本(語)では知られていない情報に対して、安易に「ウソだ」と決めつけるのもやめた方がよさそうです。
団体Aが19xx年にBという制度を作った
例として仮の事例を挙げますが・・
「団体Aが19xx年にBという制度を作った」と述べた場合、西暦年と制度は正しいのに団体名が間違っている(主語が違う)というようなことがありました。
改名されたわけではなく、類似した業界の別の団体名と間違えているという状況でした。
ということで、ぱっと見ると本当に「そうなんだろう」と思えるような文章でも、部分部分を取ってみると違うという点には注意すべきでしょう。
間違った印象を持ってしまうという弊害
自分の場合は記事に書く業界の情報を Gemini 等で収集することが多くなっています。
よく知っている業界であれば、間違った回答は「間違っている」と無視できますが、あまり知らない業界の場合、間違っていることが分かって訂正したとしても、印象として残ってしまうことがあります。
調べた結果の表現としては間違いを訂正していたとしても、間違っている方の印象を持ってしまうのです。
まとめ
冒頭にも書きましたが、Gemini の回答はあまりにも整然として、もっともらしいため、あたかもそれが事実であり正解であると思いがちです。
個々の内容のエビデンスを得ることは常に意識して、うっかり受け売りをしないようにしなければなりません。