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Webライターの日常ブログ

SEOの良し悪しはテンプレートで決まる

2023年4月18日 noteに投稿した記事

よく「WordPressはSEOに強い」などと言われますが、それは正確ではありません。
WordPress を使えば SEO がしやすいのは確かですが、WordPress を使っていれば大丈夫というわけではありません。

SEO の良し悪しを決めるのは、WordPress というシステムではなく、そこで使われているテンプレートなのです。(WordPress では「テーマ」と呼んでいます) 

HTMLタグはSEOに影響するが、テンプレートによって異なる

たとえば、文章に付ける「見出し」には「大見出し」「小見出し」などのいくつかのレベルがあります。
HTMLの見出し要素としては h1, h2, h3, ・・・などというレベルがあり、ブログに表示されるページの記事部分には、HTMLタグとして次のように書かれています。(タグはページには表示されません)

+++++++++++++++++

<h1>これは記事タイトルです</h1>
<p>これは導入文です。</p>

<h2>大見出しです</h2>
<p>これは見出しの導入文です。</p>

<h3>小見出しです</h3>
<p>これは、文章です。</p>

<h3>小見出しです</h3>
<p>これは、文章です。</p>

<h2>大見出しです</h2>
<p>これは、文章です。</p>

+++++++++++++++++

HTMLタグはテンプレートに書かれています。
システムがページを出力する際に、テンプレートに記事データ(見出しや文章など)を埋め込んで出力し、それが上記のようなWebページとなって表示されます。

検索エンジンは見出しのHTMLタグのレベルで見出しの重要度を判定するため、ページ内で最も重要な見出しが h1 であり、基本的にページに1つだけあるものです。
記事内の見出しが h2(大見出し)、h3(小見出し)、などになります。

たとえば 「はてなブログ」

ブログサービスを利用する場合も、SEOの良し悪しはテンプレートで決まります。
私が使っている「はてなブログ」のテンプレートにおいては、記事ページの見出しのHTMLタグのレベルは次のように割り当てられています。

ブログタイトル → h1

ブログ概要 → h2

記事タイトル → h1

大見出し → h3

小見出し → h4

SEO的には、記事ページにおいては記事タイトルのみが h1 であるべきですし、大見出しは h2、小見出しは h3、であって欲しいのですが、上記のテンプレートではそうなっていません。
その点が、ややSEO的によくないなと思う点です。

他のテンプレートを詳しく見ていませんが、テンプレートの作者によって考え方や知識、テンプレートの狙いはまちまちのため、タイトルや見出し周辺だけでもさまざまな記述が存在すると思います。

ブログサービスはテンプレートのデザイン(CSS)だけ変更可能

サービスにもよると思いますが、一般的なブログサービスでは CSS の記述を変えることで色や配置などのビジュアルデザインは変更できますが、HTMLタグは変更できないものが多いでしょう。はてなブログもそうです。
だからSEOをシビアに考える場合は、テンプレートを厳選すべきですね。

ブログではありませんが、通販の「カラーミー」はHTMLを変更できたと記憶しています。(ちょっと古い知識)

自分が管理するサーバーに設置した WordPress ならば、HTMLも自在に変更できるため、テンプレートを大きく変えることも可能です。

まとめ

  1. SEOの良し悪しはテンプレートで決まる
  2. WordPress だからSEOに強いということはない
  3. テンプレートによってHTMLの記述が異なる(どこのブログでも)
  4. テンプレート(HTML)によってSEOの効果は違う
  5. SEOをシビアに求めたい場合はテンプレートを厳選すべき

以上となります。
今回はテンプレートに関する話でしたが、SEOはそれだけで決まるものでもなく、ドメインがどういう状態かによっても大きく変化します。

 

2023年4月18日 noteに投稿した記事