僕が写真を始めたのは1996年頃でした。
同時にホームページを自分で作って、撮った写真をアップしてフォトギャラリーのようにしていました。
あの頃はSNSもブログもなく、ネット上で他人と交流するのはBBS（掲示板）でした。
それで自分のホームページに掲示板を設けて、写真を見に来た人と交流しました。
そうやって写真仲間ができました。
風景写真と音楽
写真の嗜好は、大きく分けて自然風景（ネイチャー）と、街角などのスナップに分かれていて、人種的にも違う感じがありましたが、概ね年配の方はネイチャーで、若者はスナップという感じでした。
僕はどちらもやっていたから、両方のコミュニティに参加していました。
あの頃だけかもしれませんが「風景写真」といえば一般的にはネイチャーを指していました。
それで、信州あたりの素敵な高原に住われているアマチュア写真家の方が日々発信する風景写真や、北海道の写真家が発信するカールツァイスの透明感のある風景などが、個人的にはお気に入りでした。
風景写真のサイトには、よくBGMが使われており、その多くはピアノの音楽でした。
風景写真にはピアノのメロディがとても合うのです。
僕が好きだったサイトにもピアノのメロディが流れており、その感じがとても好きで、自分のギャラリーにも設置したいと考えたりしました。
でも当時は、素敵なピアノ音楽を手に入れて自分のサイトに上げることは難しかったのです。利用可能な音源が手に入らないので。
いま、記憶が曖昧になっていますが、もしかしたらMIDI音源だったのかもしれませんね。いずれにせよ、僕の好きなサイトのピアノのメロディにはいつも癒されていました。
Tomoya Naka "Rainy Song"
Tomoya Naka さんというピアニストの "Rainy Song" に出会ったのは、だいたい10年近く前のことです。
聴いた瞬間に、これはあのころ憧れた風景写真サイトのピアノに雰囲気がとても似ているなと思いました。
そして一瞬で気に入り、何回もリピートして聴きました。
今となっては、かつての写真サイトのメロディは全く、記憶から失われているため、"Rainy Song" だけが自分の記憶にシンクロする楽曲になっています。
長い間、聴いていなかった曲ですが、先日久しぶりに聴きました。
そして今は、自分がブログにアップした写真とともに、この曲を聴くことができるのですね。しかも高音質で。
時の流れと、変わらないものの、対比を感じてしみじみと聴き入っています。
