そもそも「2025年の崖」という大きな問題があってDX化自体も前途が厳しい状況だと思いますが、DX化されていくビジネス環境のなかでWebライティングはどのようになっていくのでしょうか?
レギュレーションに関わる作業負荷の問題
企業が大量の記事を書くときに多くのWebライターに発注しますが、各ライターからバラバラの品質の記事が上がってくると統一感や信頼感がなくなってしまいます。
そのため、文章や言葉、漢字ひらがなの使い方などを規定した「レギュレーション」を作成し、企業とライターとの間で共有して作業を進めているのです。
レギュレーションの多い案件では、
- 企業がレギュレーションを作成して管理する手間
- ライターがレギュレーションを確認しつつライティングを進める手間
- 記事がレギュレーションに沿って仕上がっているかを企業が確認する手間
などの作業負荷が多い状況です。
レギュレーションは「標準化」
X でも投稿しましたが、レギュレーションの目的は「標準化」のため、そのままDX化、AI化が可能です。
現状レギュレーションをAIに反映しようとすると、シビアにプロンプトを調整する手間が多いと思われます。しかし企業が持つカスタマイズ可能なAIなら、簡単にできるのではないかと考えています。
つまり、レギュレーションが厳しい記事は、AIのほうが向いているだろうという結論です。AI化すれば、従来のような多大な作業負荷は一気に軽減されるでしょう。
DX化の目的
DX化の目的を3つ挙げると、
- 業務効率UP
- 作業負荷軽減
- 価値の創造
となりますが、ライティングに関わる作業負荷は、なくなっていく方向です。
人海戦術そのものが過去のものとなっていくのです。
Webライティングはどのようなワークフローになるか?
一つのワークフローとして、次のようなことが想定できます。
レギュレーションを厳しくするような画一的な記事はAIに書かせることになり、Webライターが逐一対応しなくてもよくなるだろうと思います。
Webライターは調査と基本的なライティングを行って納品し、客先においてAIにレギュレーションチェック&修正を行わせて記事が完成するというフローが考えられるでしょう。
また記事テーマや内容についての調査も、AIに投げてある程度のものを作ってから、ライターが「コンテンツ」として確かなものにするというフローが考えられます。
結局、ライターはコンテンツの良し悪しを左右する作業部分のみを担当し、それ以外の作業はAIに任せて、さらに客先でも作業の多くをAIが担当することになるでしょう。
コンテンツの良し悪しを左右する業務がライターの仕事になる
AIが将来的にどこまで人間化するのかは不明ですが、当面のところはライターの仕事は「コンテンツ作成」となり、その良し悪しを直接左右することになるのではないでしょうか。
単に「書く」という仕事はAIの担当になっていて、コンテンツを作ることにライターの存在意義があるような時代になりそうです。
そうなると「ライター」という肩書き・職業名でなくて別のものになるかもしれませんね。
その、コンテンツを作る人が作った記事を、AIが目的に合わせて体裁を整えるようになるかもしれません。
AIに外堀を埋められて(笑)最後に残されたコア領域が「コンテンツ」になるだろうと・・
まとめ
人間らしさの表現として文体があると思います。
ただ、文体はAIがトレースできるため、最終的にはそこもAIの仕事になるかもしれません。
ただ、どんな場合でも新しいものを創造することは当面、人間にしかできないため、新しいコンテンツは相変わらず人間が作っていくことになるでしょう。