神戸のJR摂津本山から阪急岡本にかけての界隈は、こじんまりとした小さな町で、散歩するのによい所。
たまに出かけては、写真を撮ることが多い。
本山駅北交差点は、東西に走る山手幹線にあって、南側の摂津本山界隈と北側の岡本界隈の接続点のような役割をしている。
摂津本山の駅前には大きな花屋があって、そこはガーデニングショップと雑貨店を併設している。摂津本山のややランドマーク的な存在かもしれない。
なんとなくカフェに入りたくなる町だが、行く場所はいつもだいたい決まっている。
岡本のカフェ・ド・クリエか、摂津本山駅のヴィ・ド・フランス。
通りを歩くとすぐ目に留まる「珈琲 春秋」にはまだ行ったことはない。
ドンクのカフェは、かなり昔に何度か行ったことがある。
いずれにしても、基本的にチェーン店ばかりに行っている。
阪神間から神戸にかけては、パン屋・ケーキ屋が多い。
昔からの文化で、土地柄だ。
灘の界隈ではベーカリーのケルンをよく見かける。岡本以外にも六甲や御影など。
岡本界隈は、女性に好まれる町だと思う。近くに甲南大学などのスクールがあることや、山手に住んでいる人たちが軽く買い物に来るような町だから。
カフェや雑貨店、スーパーなど小規模な店舗が軒を連ねている。
岡本といえば、山側に梅林がある。
大昔はかなり広い範囲にあったが、現在はその一部が残っているのだそうだ。
梅林ではさまざまな種類の梅を見ることができることと、神戸市内が見渡せる景観も楽しめる。
お店の外観やディスプレイが面白くて、撮ることも多い。
近頃の効率的な町並みとは一線を画した、ゆとりやユルさを感じさせる町並みだ。
岡本には海、または海の方が見える場所がある。
そこは大阪湾で、その向こうに紀伊半島があり、夏は積乱雲が発生するのを見ることができる。
東灘・西灘の山手は、海と山がともに見渡せて坂道があって、神戸らしい風景がある。
神戸は自然も多い町。
それはたとえば、京都のような都市文化のなかにある造形的な自然とは違って、六甲の自然の続きのような、何気ないものだ。
そして東西に走る鉄道と道路の幹線と、南北に流れる川が交差する風景に、何度も出くわす。
とくにカッコつけることのない植栽と、路上に置かれたお店の看板など。
そう、神戸には路上の看板が非常に多いと感じる。
岡本駅の東側にある阪急神戸線の踏切を渡った北側に、ちょっと雰囲気のある町並みがある。とても静かな場所。
踏切のあたりも素敵な雰囲気だが、今回は写真を撮らなかった。
その踏切を渡って細い道を歩くと、地元に住んでいる人の感覚に近づくことができる。
大小様々な坂道の脇に、住宅や店舗が並ぶ。
住宅の間をすり抜けるように、小さな道が通っている。
そういう風景は、神戸に住んでいる人にとっては何でもない日常だと思うが、他の地域から来た人には新鮮に映ると思う。
岡本の北側、御影・住吉の山手、それ以西の異人館街を含む神戸の山手。
そして駅に戻ってくると、きょうの散歩は終わりだ。
駅前の喫茶店もずいぶん昔からあると思うが、まだ入ったことがない。
なぜかいつもファスト系に行ってしまう。今度は岡本にしかない店に行ってみないといけないね。
このあたりの街角は、Instagramにもアップしているので良かったらどうぞ。
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