2年ほど神戸に住んで、数年ほど関東に住み、それ以外はずっと西宮に住んでいる。
子供の頃はともかくとして、大きくなると仕事やら遊びやらが忙しく、遠くに出かけることが多かったから、地元をゆっくり見て回るようなこともなかった。
最近は、自転車で近所をよく走る。
思えばバイクやクルマばかり乗り回していたから、自転車を持っている期間はとても少ないことに気づいた。
散歩をしたり、自転車で走ると、町の佇まいが本当によく分かる。
なかなか素敵な町に住んでいるんだなあと、改めて思う。
景勝地はあるけど、観光地という町ではない。
住宅と、何気ない日常風景を見渡す、なんということはない町。
落ち着いた人が多く住んでいて、さほど刺激があるわけでもない。
離れたところから知り合いが訪ねてきたとしても、どこを案内するか迷う。
この2年ほど、Instagram にずっとローカルの風景をアップしている。
最近では近所の人たちが何人か、フォローしてくれて、たまにはコメントもくれるようになった。
でも、同じように近所の風景を継続的にアップしているような人に、出会ったことがない。他の地域の人が撮っている写真も、あまり見たことがない。桜や紫陽花のシーズンを除けば。
もしかしてこの近所の人たちは、自分たちの町のことを、あまり他人に見せたくないのではないか?と思うこともある。
ただ静かに暮らしているだけで満足しているのか、それとも仕事が忙しいのか。
自分も今まであまりローカルを見つめることはなかったから、きっとみんなもそうなのだろうと思って理解する程度。
それほどまでに何気ない町なのだ。
小・中・高校の頃の友達は、みんなどこで暮らしているのだろう。
遠い町に行ってしまったのだろうか。
自分と同じように、自転車で町を眺めながら走っている人なんて、いるのだろうか?
こんないい町なのに、もっと街歩きをすればいいじゃないか。
なんていう風に思いながら、もうすぐお盆が来るのだなあと考えたりしている。
きょうもとても暑い一日だった。
撮影:OLYMPUS PEN E-PL10 / ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ