expwakui's act

Webライターの日常ブログ

1980年代の良いところを知ってほしい

僕の note にはかなりの頻度で1980年代関連の記事が出てきますが、個人的に最も濃密に過ごした青年時代なので自然な流れです。

今の時代は何でも「仕事 (Business)」に結びつけて考えますが、あの頃はそうではなかったです。
仕事はそれとして一生懸命やるけど、オフは楽しく遊ぶ・活動するというライフスタイルがトレンドだったと思います。

それはバブルの上の幻想だったとしても、多くの人が経済的な心配をしなくて良かった時代だったことに裏付けられるトレンドだったと振り返って思います。

文化

1980年代はバブル経済と言われる10年だったのですが、半ば過ぎ辺りに経済には翳りが見えていたのですね。

今に伝えられる象徴的なイメージは、成金の不動産屋が金時計やネックレスをジャラジャラ、レジャーで真っ黒に日焼け、高級車を乗り回して夜はディスコやクラブで派手にパーティ、みたいなものがありますが、それがそのまんま当てはまる人はごく一部だったはずです。

いろんな象徴的なイメージを足し合わせるとそういう人物像が出来てしまうだけです。

しかしながら、世の中全体的にお金は回っていて、生活レベルのボトムは高かったと思います。

文化の側面から見ると、お金があるということや、生活の心配をしなくていいということは、(広義の)クリエイターにとっては最高の環境であり、個人でもプロジェクトでも、思い描いたイメージは何でも実現することができることを意味します。

1980年代の最も素敵な部分はそういうところであって、恵まれた環境でのびのびと創造性を発揮した結果として、素晴らしいビジネス、アクティビティ、芸術表現、制作・製造が生まれたのだと思います。

個別のアクティビティのクォリティについて言えば、1980年代に発生したものは粗削りで必ずしも高くなかったと思います。

例えば身近なことで言えば、伝説にもなるようなおしゃれなカフェがあったとしても、料理が美味しいとか、サービスの品質が高いとかいうものでは必ずしもなく、不満もありました。
「かっこいいけど不味いな」という店もしばしばありました。その意味では今のカフェはとてもレベルが高くてパーフェクトに近いと思います。

そんなことで、今から眺めると凄いこともあれば見劣りするものもあると思います。
昨今の情勢は横に置くとしても、今はスポーツマンはのびのびと練習して世界レベルの素晴らしい選手を輩出していますが、80年代の文化には、まさにそのような勢いがあったと思います。

伝えたい成功のイメージ

「成功体験」という言葉がクローズアップされて久しいですが、1980年代から何を学ぶべきかというと、成功体験とそのイメージだと考えています。

「成功」は、一部の人の特権ではなく、誰の中にも大なり小なり存在するものです。
そのことに気づくことも大事だし、どんなイメージを持てば豊かになれるのか、成功に近づけるのか、その課題にとって1980年代の文化のイメージは、必ず参考になると考えています。

自分にとっての1980年代

個人的には、80年代に調子が良く遊びすぎたせいで、あとで困ることがあったのは確かです。
世の中をナメてたと思い返すシーンもありました。
でも、そんな自分になったのを時代のせいにはしません。自分のせいですから😁

それよりも、特に最近は、なぜあの時代は楽しかったのか?ということに関心を持って生きています。
単に若かったからというだけではない、文化的な居心地の良さを今の時代で再発見したい、今のことのように体験したい、そう思って note の活動をしています。

(2022年7月25日に note で投稿した記事)